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AT Kearneyのレポート 
大手戦略系コンサルティング会社の一角であるAT Kearneyが数年前に、
欧州でサッカーに関するレポートを発表し、それが学校で共有された。
大手のコンサルティング会社がサッカーに関するレポートを発表する
というのは、欧州ならではだなと感じる。

その内容だが、一般的な市場分析やチームの財政状況の分析などは
当然にあるのだが、特段共有しておきたいのが、シーズン途中での
監督交代の効果に係る分析だ。簡単に言うと、シーズン途中で
監督を解任した場合、新しく来た監督が解任された監督よりも
成績が良いケースは約30%しかないというリサーチ結果が出た
というのだ。即ち、成績が芳しくないから(それ以外の理由も
中にはあると思うが。)といって監督を解任しても、更に
ドツボにはまるケースが7割を占めるということだ。

これは、前々から僕が主張してきたことに合致する。サッカー業界は
ある意味、ファンが力を持ちすぎている感もあり、成績が悪いと
大きくブーイングしたり、品のない人たちはスタッフや選手に罵声を
浴びせたり解任要求を出したりする。経営側がかなり堅固な
フィロソフィーを持っていないと、それらの攻撃に負けて刹那的な
決断をしてしまったりする。そういうケースをよく見る。

ただ、以下の二人の監督のうち、どちらがより良い成績を収めそう
だろうか?
1.シーズン前にGM含めチームのスタッフ陣が、たくさんの選択肢の
中から時間をかけて分析・検討し、満を持して選定した監督(更に
その監督はキャンプなどでチームを熟成させてシーズンに望む)
2.充分な人材サーチの時間もとらずに慌てて探してきて、且つ
チームを熟成させる準備期間も与えないで走らせた監督

後者の方が良いと考える人たちの気が知れない。経営判断の中でも
最重要事項である監督の選定。いったん下したこの重要な決断を、
たったの1シーズンも我慢せずに覆すなんて、マネジメントとして
何か間違っている。

大学リーグで絶好調の点取り屋を飛び級でとってきて加入させるなど
の局所的対応なら分かるが…。

今年のJリーグでは、まだ始まってそんなに経っていないのに既に
4人の監督が解任された。海外リーグでも似たようなことが往々にして
起こる。異常だ。こんなことでは、そのチームに良い監督が行きづらく
なるし、前述の通り、統計的には短期的効果すら見込めない。

もっと長期的視点を持ち、哲学を持って運営するべきだし、ファンの
側も、チームを本当に愛しているのなら、チームにとって長期的に
良いことに賛同すべきだろう。
 
 
Paths to power 
今週はPaths to Powerという授業を受けている。
直訳すると、「権力への道」というタイトルの授業だ。
権力といっても、必ずしも組織のリーダーになるとか、
大社長になるとか、そういうことを示しているわけではなく、
ジュニアなポジションであっても、一定の力を会得していなければ
存在を抹消されてしまうリスクがあるというニュアンスで使われて
いる言葉だ。

この授業は、「仕事で結果を出せば組織の中で力を得られるという
幻想を捨てろ」というところからスタートし、社内政治が渦巻く
組織の中でどのような攻防が行われたかをケースを中心に読み解いて
いき、今後我々がどのようにして"力"をつけていくべきかを考える
授業である。

先生のクオリティも高く、非常に勉強になった。
 
 
Success Trap 
数々の企業の取締役やコンサルタントを勤め、LBSの優秀教授
にも選ばれたことのあるFreek Vermeulen先生の
「Strategies for Growth」という授業を受けてきた。

今日のハイライトは「Success Trap」で、会社は(個人も似たところ
があるが)一度何かで大きな成功を収めると、そのビジネスモデルや
プロダクトに固執しがちで、その分野での効率性向上や生産性向上を
志向するに留まり、別の成長分野への投資が制限されてしまうという
理論である。

一理あるとは思ったが、僕の考えるExcellent company像は、得意分野に
集中しながらも継続してお金を稼ぎ続けられるモデルを構築している会社
だ。授業の最後にグループプレゼンテーションがあったので、手を挙げて
発表させてもらい、僕が前に勤めていた会社を例にとって、
Exploitation vs Explorationの議論においてExploitationのサイドに
フォーカスしながらも継続的に利益を創出するモデルがあると主張した
ところ、クラスメイトからは「ヒューヒュー!」とか「ヤフー!」とか、
予想以上の反響(ヤジ?)をもらったが、先生からはコメントが
なかった。その後早く帰宅したかったので、フィードバックを
もらうことはなかったが、どう思ったのか、明日あたりにでも
ちょっと聞いてみたいと思う。
 
 
授業 
今週も、月曜~金曜朝から夕方までみっちり授業が入った週が
終わった。毎日2~3個のケースがあるのでなかなかのReading量
だったが、大変充実していた。むしろ、時間が空いている時より、
こうして一気に読み進めた方が集中できる気がする。お蔭で
かなり発言も出来て楽しむことができた。

来週も完全に埋まっているので、今日のうちに月曜のケースは
読み終えた。

これで、週末はFC町田ゼルビアが京都サンガを倒してくれるだろう。
 
 
久しぶりの学校 
今日は、London Business School Scholarのレセプションがあり、
久しぶりに学校に来ている。

校舎内をウロウロしていたら、しばらく会っていなかった友人たちに
会うことができ、近況を報告し合った。この数ヶ月、みんな色々な国で
色々な活動をしていて、とても面白かった。

1年目にギュウギュウに授業を詰め込み、2年目の自由度をかなり高めて
いるのがLBSの特徴だが、その間に起業したり、2つ3つインターンを
して見聞を広げたり、授業以外にもみんな密度の濃い時間を過ごして
いることが分かり、とても嬉しかった。そういう僕も、FC町田との
プロジェクトがキックオフできたり、東京ヴェルディでコーチ参加
させてもらったり、上海に交換留学に行ったりと、非常に充実した
時間を過ごすことができた。

この自由な校風が、LBSという学校の素晴らしい点の一つだと思う。
 

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